犬のワクチン接種 新常識
犬のワクチン接種は、成犬の場合は【年に1回受けるもの】
というイメージをお持ちの方は多いですよね
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混合ワクチンに関しては、「必ずしも毎年の接種が必要というわけではない」
とする認識に変わりつつあるのです
WSAVA(世界小動物獣医師会)が『犬と猫のワクチネーションガイドライン』を発表(日本語版は2010年)、
そして各国の獣医師会などがこれに対応した方針などを整備しつつあるのです
日本獣医師会も「接種方法については世界小動物獣医師会のワクチネーションガイドラインの推奨する方法が現在最も安全で効果的だと考えられます」と表明しています
その方法とは
「コアワクチン(1)とノンコアワクチン(2)をその動物のリスクに合わせて組み合わせ、接種の間隔は個体の状態等を配慮して決める」
(1)コアワクチン:世界で感染が認められている重篤な病気(ウイルス)に対するワクチンで、
全ての動物に接種すべきものとされているものです
(犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス、犬パルボウイルス2型、犬伝染性肝炎)が含まれます
狂犬病もコアワクチンですが、日本の法律で毎年接種が義務付けられています
犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス、犬パルボウイルス2型のワクチンは、免疫持続期間が長く(数年間)、最長では一生続くこともあります
(2)ノンコアワクチン: 特定の感染症のリスクが生じる動物にのみ必要なもの
レプトスピラやパラインフルエンザなど
ノンコアワクチンの免疫持続期間は種類や個体により異なりますが、1年以下といわれていますが、
コアワクチンについては成犬になってからは「1年後に再接種、その後は3年以上の間隔をあけて追加接種」と推奨されています
年に1回の接種が一般的だった混合ワクチンですが、
一括りに「年に1回必要」「複数年に1回で十分」
といえないところがもどかしいところでもあります
頻度や必要なワクチンについては動物病院で相談してみると良いかもしれません
抗体を持っているかの検査は血液検査で測定可能です